2025/07/18 09:04

一昨年、まだ私が会社員だった頃に「家庭画報」の通販企画でご紹介した、水引細工の《精霊馬》。
丁寧に結ばれたその姿に、見た瞬間、心を奪われたことを、今もはっきりと覚えています。

今年の誌面通販でも、限定数が見事に完売したとのこと。
企画が継続され、お客様から変わらず支持されていることは、何よりも嬉しい知らせでした。

その作者である「和工房 包結(ほうゆう)」の森田さんとは、「江口堂」として独立してからもご縁をいただき、POPUP展でも出品・ご協力をいただいています。

東京のお盆が過ぎ、旧盆を迎えるにあたって──
毎年この時期になると、仏壇のない暮らしの中でも、心の中で静かにご先祖を迎える“かたち”があったら……と、思いを巡らせていました。

仏壇はますますコンパクトになり、いまや仏壇を持たず、洗練された厨子やシンプルなフォトフレームに、そっと手を合わせる方も増えています。
そんな現代の暮らしに寄り添う「手のひらサイズの精霊馬」ができないだろうかと、森田さんにご相談したのです。

心を込めて、一つひとつ丁寧に手結びで仕立てられた、小さなきゅうりや茄子、そしてほおずき。
コンパクトでありながら、想いがしっかりと届く──そんな水引の精霊馬が、まもなく江口堂に届きます。

近日中に、詳細をご案内する予定です。

なお、掲載している写真は、森田さんに大きさのイメージをお伝えするため、私がアルミホイルで試作した“ダミーモデル”です。
なかなか雰囲気のある出来でしょう?

どのご家庭にもあるようなコースターに、ちょこんと置けるサイズを目指しました。

実際の水引で仕上がると、どんな表情になるのか──私自身も楽しみです。